XTC Best Band Ever

XTC is the best band ever. Period.

XTC Black Seaリイシュー:ティアーズ・フォー・フィアーズ/ローランドのレビューその1 「レコード会社の者に我が英国の国宝の一人 アンディ・パートリッジは天才だと言われて感激した!」「リスペクタブルストリートからジェネラルアンドメジャーズに見事に切れ目なく移行する所はミュージシャンであれば誰もが実現したい夢」

ティアーズ・フォー・フィアーズ ローランド・オーザバル 「A. パートリッジとブラックシー:XTCの最新リイシューのレビュー」その1

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「アンディパートリッジは天才だ!」 そう朗々と響く太い声の年季の入ったロシア語アクセントで、強調するように言ったのは、スーツ姿のチャーミングな青年だった。当時、90年代にイタリアのレコード会社に勤めていた。

「あなただって天才だ!」 よし、巻き戻そう。その時、彼は、段取りが全く出来てないティアーズ・フォー・フィアーズのイタリアプロモーションツアーに対して何度も僕らに謝っていて、そのついでに僕に放ったそのお世辞を鵜呑みにはしなかった。

だが、「アンディ・パートリッジは天才だ!」と、我が国の国宝の一人についてそこまで強く思ってくれていたなんて感激した。ミッシェルの口からこの言葉がこぼれ落ちるのをみんなに聞かせてあげたかったな。

皆が知らなかった3つの事実:かなり関係者がダブっているのに、XTCのメンバーには一度もお目にかかったことがない:ヒューパグナム、ブラックシーのエンジニア、フィルコリンズのアルバムのドラムの録音もエンジニアリングしてる。

あとは、ブラックシーをプロデュースしたスティーリリーホワイト。ピンポンのプロ。 とにかく..このアルバムを数年ぶりに聞く時に問題となったのは、既に(トラック1)のリスペクタブルストリートが脳内にこびりついてしまっていることだった。どうやっても取り除くことが出来なくて。

それで、脳内では、このトラックが再生し終わると即時に次の曲(tラック2)ジェネラルアンドメージャーズに切れ目なくなだれ込むわけ。これは素晴らしいセグエであり、我々、ミュージシャンがライブとレコードのプログラミングで実現できたら良いなあと夢見るやつだ。

この2曲を聴いていると、なぜ自分がブラックシーをこれまでで最も好きなアルバムの一枚であるのかを思い出す。 だが、念のため行っておくが、このアルバムで最も好きな曲は、今までずっと好きな曲でもあるが、 No Langauge In Our Lungsだ。19歳の時に、この曲が僕の琴線に触れて、心底、揺さぶられた。

 

僕たちの肺には言語はない

この世に自分たちの気持ちを伝えるため

 

ここで(ティアーズフォーフィアーズの)The Hurtingを掛けて。

 

1980年にリリースされたときにビニール版のブラックシーを買った。(省略)アルバム Drums And WiresからのMaking Plans for Nigelsは、不気味で、奇異で、社会的な主張の歌だった。ロックバンドをやってみたいと夢見ていた僕らをハッと注目させて、XTCってどういうバンドなんだと思わせ、次にどんな音楽を出すのか期待させた。(省略)