XTC Best Band Ever

XTC is the best band ever. Period.

XTC - Chalkhills and Children

XTC - Chalkhills And Children

奇妙な土地の上空にふんわりと浮かんでる

そこは魂を失った、スパンコールで飾ったショービジネスの月

奇妙な土地の上空にふんわりと浮かんでる

もっと奇妙なのは

気球に乗っているわけではないのに

僕はどんどん高く舞い上がっていく

名声という気まぐれな焔に煽られて舞い上がっていく…

舞い上がっていく、白亜の丘と子供たちが僕の足におもりをつけてくれるまで

舞い上がっていく、白亜の丘と子供たちが僕を地上に戻してくれるまで

永遠にずっと変わらないアーミン・ストリートへ戻してくれるまで

(僕だって、目をつぶってるからどこへ行くのかわからないのさ)

割れそうな薄い氷の上でスケートをしている

柔らかい金属でできた切れ味の鈍いブレードで

薄い氷の上でスケートをしている

架空の網で宙に持ち上げられながら

でももっと高く舞い上がる

運命のサーカスの渡り綱の上に乗せられて舞い上がっていく…

舞い上がっていく、白亜の丘と子供たちが僕の足におもりをつけてくれるまで

舞い上がっていく、白亜の丘と子供たちが僕を地上に戻してくれるまで

永遠に、ずっと変わらないアーミン・ストリートへ戻してくれるまで

目をつぶっているからどこへ行くのかわからない

場面が一時停止されたのをこっそり見たわけじゃない

こんな風になろうとは思いもしなかった

目があるからって何でもよく見えるわけじゃない

それでもどんどん高く舞い上がる、3本の空のタイヤをコロコロ転がして…

黙りこむ群衆の上空を飛んでいく、気の進まないキャノンボールみたい…

黙りこむ群衆の上空を飛んでいく、遠い昔に消えた夢に駆り立てられて

それでもどんどん高く舞い上がる、イカロスは後悔の念で当惑しながら退くのか?

舞い上がっていく、白亜の丘と子供たちが僕の足におもりをつけてくれるまで

白亜の丘と子供たち、妙に完璧だ

(僕だって、目をつぶってるからどこへ行くのかわからないのさ)

また舞い上がってしまう!

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*“浮かんでいる”というのは、名声でいい気になって舞い上がっている様子。

*3本のタイヤ(three empty tyres): 当時のXTCのメンバーであったアンディ、コリン、デイブの三人。

*チョークヒルズ(Chalkhills):アンディの家の寝室や二階の屋根裏の窓から見える白亜地質の丘の事。English Settlementのアルバムカバーの白い馬も白亜地質の丘に描かれている。

*アーミン通り(Ermine St.):はスウィンドンのアンディの幼少期の家の近くを通る道。

*サーカス(circus):ショービジネスの事。

*キャノンボール(cannon ball):アンディ自身の事。

アンディ: This is largely about my rejection of the rock 'n' roll lifestyle. I'm mundane. I like to gravitate toward the kids, privateness. I'm not into fame at all. When I get a slightly swelled head, it's nice to be punctured and drift down to earth and become stable again. Show business is really a dream and not what life's about. Life's about the glorious everyday. It's not really me when I'm treated like a famous person. This is real-life. Earth-colored

"これは、ロックンロールライフスタイルに対する僕の拒絶反応を歌ったもの。僕は平凡な人間。子供とプライベートな生活を重視したい。名声なんて全く興味がない。名声で少しでもいい気になってしまったら、自惚れて膨れ上がった風船を割り地上に落ちて再び地に足を付けたい。ショービジネスなんて夢を見てるようなもの、それが人生の全てではない。人生とは輝ける日々の暮らしの事。有名人のように扱われてる時の僕は本当の自分ではない。僕が生きているのは現実。土の色をした現実。"