XTC Best Band Ever

XTC is the best band ever. Period.

アンディ・パートリッジ「スティーブ、僕は他人に曲を書くことをやめたんだ。ちょっと考えさせて」1ヶ月後→「スティーブ、もっと曲を書こうか?」XTC大ファンのスティーブ・コンテのインタビュー

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ティーブ・コンテって誰?

Wikipediaによると:

ティーブ・コンテは母はジャズシンガーのローズマリー・コンテ。ミュージシャンの一家に生まれ、7歳からドラム、10歳からはギターと歌作りを始める。ニュージャージー州ニューブランズウィックのラトガース大学で音楽を専攻、卒業後はニューヨークを拠点に活動を開始。日本ではアニメソングの歌手として知られており、菅野よう子の作品(主にアニメのサウンドトラック)に作詞家ティム・ジェンセンと共に数多く参加している。
1998年からは菅野よう子の楽曲のボーカリストとして彼女のソロアルバム「Song To Fly」、数々のアニメシリーズやゲーム音楽サウンドトラック等に参加。 2001年には菅野よう子のバンドThe Seatbeltsのライブで歌うために来日。
2004年、David Johansenに招かれ、New York Dollsのメンバーとなる。 更にコンテ自身でも新しいバンドSteve Conte & The Crazy Truthを結成、バンド名を冠したデビューアルバムを2009年にリリース。30年以上XTCの大ファンでアンディ・パートリッジを音楽のヒーローとして尊敬している。

 

ティーブ・コンテの最新インタビュー

あのアンディ・パートリッジがもっと曲を書きたいと言ってるんだぜ、そりゃあもっと書きたいに決まってるだろ!

 

今、僕のソングライティング・ヒーローであるXTCのアンディ・パートリッジと一緒に作曲しているんです。まさに、「ちょっと頬をつねってみて」って感じ。夢のようですよ。

 

2003年、ニューヨークで僕のギターを作っていたデニス・ファノが、アンディにギターを作ると言ってきたんです!そこでデニスに僕の最新アルバムをアンディに渡してもらえないかと頼んだんです。

 

デニスはアンディにCDを渡し、凄く気に入ってもらえたんですが、結局は僕の名前と良い音楽やっている奴だと知ってもらえただけで、何も起きなかった。数年後、ニューヨーク・ドールズに加入した後、U2ローリング・ストーンズなどとも仕事をしているプロデューサーのスティーブ・リリーホワイトに会ったんです。スティーブは僕が好きなXTCの2枚のレコード、『Drums and Wires』(1979年)と『Black Sea』(1980年)をプロデュースした人。

 

僕らはその後何度も偶然に会って友達付き合いするようになった。良い人だよ。当時、アンディ・パートリッジがTwitterをやっていて、ある時、Twitterでチャットをしていたら、どういうわけか、僕とスティーブとアンディの3人でTwitterでチャットすることになったんだ。そしたらアンディが「NYドールズにいたの?うわっ!実はドールズになりたかったんだ。子供の頃、(リード・ボーカルの)デヴィッド・ヨハンセンに、どれだけこのバンドが好きかって手紙を送ったこともある」って。僕がドールズにいたことで凄いと思ってくれて。

 

それでXTCの出身地であるイギリスの小さな町スウィンドンで、マイケル・モンローと一緒にギグをやったんだけど、なぜかXTCは現地で尊敬されていないらしくて。アンディは「僕の住んでるボロ臭い町で演奏するんだって?じゃあランチおごるよ 」と。

 

「僕はしばらく前に他の人のために曲を書くことをやめたんだ。ちょっと考える時間をくれないか」

 

それでスウィンドンでアンディがコンサートアリーナの駐車場まで迎えに来てくれたんです。ランチをして、一日中、一緒に時間を過ごした。ギターを弾いたり、音楽を聴いたり、ジャムったり。XTCのある曲の弾き方まで教えてくれました。僕はアンディにリフを見せたり。一緒にYouTubeのビデオを見て笑ったり。それは素晴らしい午後でした。

 

アンディと本当に心を通わせることが出来たんです。それで手紙で、「アンディ、次のシングルを書いてくれませんか?」と書いたわけです。すると、「スティーブ、僕はしばらく前に他の人のために曲を書くことをやめたんです。でも、ノーと言ってるわけではないんです。ちょっと考えさせてくれませんか 」と。

 

それで1ヶ月くらい経ってから返信をしたんです。「あの件について少し考えてみてくださいましたか?」って。そして、家にいてもできるんだってことを示そうと思い、作っていたトラックを送ったんです。かなりいい出来だった。するとアンディは「あのトラックはほぼ完成に近いから、僕としては何もできないけど、Zoomセッションでやってみませんか? 」と。

 

それで2時間のZoomセッションの結果、4曲のアイディアを出して、それをデモにしたんです。その次に話したとき、アンディが 「もっと曲を書きたい?」と聞いてきたんです。アンディ・パートリッジがもっと書きたいと言ってるんだぜ、もっと書きたいに決まってるだろ!それで、もう1回Zoomを設定して、もう4曲作ったわけです。

 

アンディはきっとカメオ出演してくれるはずだけど、まだ頼んではいません。まずはトラックを録音して、ある程度のレベルになったらラフミックスを送って、「アンディ、これにバックボーカルを入れるとか、ギターのパートを追加するとかしてくれないか?」と頼むつもり。どの曲で何をやろうが全部ウェルカムですよ。

 

これは僕の名義で発売されます。アルバム全曲がアンディとの共作にはなりませんから。コンテ/パートリッジの曲に似合うような自分の作曲もたくさんあるんです。過去数回のアルバムでは、まず核となる曲群を作り、それから自分のアーカイブを調べて、核となる曲を補完したり、それに合う他の曲(または仕上げのアイデア)を選びます。この場合、それらは僕が呼ぶところの「カートリッジ」の曲です。ビートルズXTC、ブリット、パワーポップといった、自分の多重人格の一面を見せることになります。