XTC Best Band Ever

XTC is the best band ever. Period.

アンディがポール・マッカトニーを語る「ポールが素晴らしいのは”女々しい”曲を堂々と作れるところ。それにはかなりの勇気が要るんだよ」「彼がレノンの次に優れたビートルだなんて馬鹿げてる」

https://amoralto.tumblr.com/post/182789461456/mojo-paul-mccartney-the-mojo-interview-may

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Andy Partridge, XTC: He’s so fab because he’s so ludicrously melodic and he’s not afraid to be soppy. It takes a lot of guts to do that.
アンディ・パートリッジ(XTC):ポールの音楽が素晴らしいのは、あり得ないほどメロディックな上、堂々と”女々しい”曲を作れること。それって、かなり勇気が必要なんだよ。

 
My favourite song? It’s Getting Better is so fantastically optimistic, with this great convoluted construction, twisting around. And that bass playing –it’s actually just like his singing, piping and flute-like.
ポールの曲で好きなのはって?『It's Getting Better』、実に素晴らしく楽観的で、曲は最高に複雑に曲がりくねっている。ねじれまくってる構造なんだよね。そして、あのベースの演奏——彼の歌声と同様、パイプやフルートを思わせる。


And Hello/Goodbye, those opening chords reach in like a ray of sunshine. Again, it’s ferociously optimistic. You know you’re going to have a good experience. It’s not this fake seriousness you get now.
『Hello/Goodbye』、オープニングのコードで陽の光が降り注ぐ。ここでも、猛烈に楽観的なんだ。この曲は楽しめるなって期待が湧く。現代の音楽のような嘘くさいシリアス感なんかない。


He’s never had a problem restricting himself to one thing – he can rock out, be avant-garde, do children’s music, pop for the teens… it’s preposterous that he’s seen as the second-best Beatle – I think the whole thing was an equally jewelled tug of love between them.
 ポールはひとつのジャンルに縛られることはなかった。激しいロック、アバンギャルド、子供向けの音楽、10代向けのポップ等々。彼がレノンの次に優れたビートルズのメンバーとして思われるのはとんでもないことだよ。思うに同等に才能溢れる二人の間の主導権争いだったんだ。


Although I do wonder why you never see McCartney and Angela Lansbury in the same room.
ただ、ポールとアンジェラ・ランズベリーが同じ部屋にいるのを見たことがないのは謎なんだよな。(イギリスではポールと女優のランズベリーが劇似のため同一人物ではないかという冗談半分の陰謀論がある。)
 

 

 

アンディの他人に書いた曲コレクションEP予約開始!「曲というのは自分が産んだ子供。ソングライターとは曲に生を授け、食事を与え、成長を見守り、世に送り出す。孤児として見捨てるなんてあり得ない」

 

『My Failed Songwriting Career』 EP 予約開始。アンディが他のアーティストに提供するために書いた曲のコレクション。今後4曲入りEPを16枚出す予定。今回はその第一弾。12インチレコードEPとCD両方、あるいはどちらか一つ購入可能。

売れきれる前に予約することをお勧め👇

https://burningshed.com/index.php?route=product/search&filter_name=Andy%20partridge&filter_sub_category=true

 

曲名

1. Ghost Train

2. Great Day

3. Maid Of Stars

4. The Mating Dance

 

注意:このEPシリーズはアンディが他のアーチストのイメージに合うテイストで書いた曲のコレクションなので、これが現在のアンディ自身のアーチストとしての音楽的指向を示しているわけではない。

”ファンの皆さんが楽しんでくれるよう、離散された4人兄弟(4曲)の喜びの再会を聴覚的ファミリーフォトに収めてお届けします” アンディ・パートリッジ

Burningshedのサイトの説明文の和訳:(文章はアンディが書いた。)

 

Twang, Hmmm, click, thunk.

 ポロン。「ふ〜む」。カチッ。ガタン。 

 

When XTC finally downed guitars after the recording and release of “Wasp Star”, their last album to date, one of Andy’s ideas about what to do next, was to become a songwriter in the traditional sense, writing songs for others… 

XTCは現時点ではラストアルバムとなっている『Wasp Star』のレコーディングを終え、リリースされるとギターを置いた。その時、アンディの頭には次にすべきアイデアがあった。そのひとつが典型的な意味でのソングライターになることだった。つまり、他人のために曲を書くソングライター。


It was something he had been asked to do throughout the XTC years, but never had the time. 

それは、XTC時代から常に頼まれていたことだった。だが、なかなか時間が取れなかったのだ。 


Songs were written. Songs were sent. Sometimes speculatively, often specifically requested, many tailor-made for an artist's requirements, but then choppy waters could still lay ahead. Even where everyone seemed to think that newly written song A would be wonderful if recorded by singer B, whose manager C had initiated the request via music publisher D for album E on record label F… 

 そして、アンディは数々の曲を書いた。そして、アーチスト達に送られた。時には、こんな曲が良いのではと推測して、大抵は、具体的な内容で依頼を受けて、そして、大半はアーティストの要求に沿うように作られて。だが、その先には困難が待ち受けていたのだった。アンディの書き下ろしの曲”A”を、シンガー”B”が録音したら素晴らしいだろうと誰もが思っていても、そのシンガー”B”のマネージャー”C”が音楽出版社”D”に連絡してレコード会社”F”で制作するアルバム”E”に入れるようにと依頼したとしても…。

 

Well, you begin to see the potential problems of such an approach – almost a quarter of the way through the alphabet and not a note recorded beyond Andy's original demo. That’s without detailing the sort of horrendous politics that makes a fresh batch of alphabet spaghetti of any of the above as they interact.

このようなやり方には潜在的な問題があるのに気づく。前述の”A”から”F”まで、アルファベットの4分の1ほどを通過しても、アンディの元のデモは全く一音としてレコーディングされない。ここでは触れないが、それ以外にも関係者間のやり取り時の立場的駆け引きの内情を入れたら、前述のアルファベット・パスタが鍋もう一杯分新たに作れてしまう。

 

Still, songs are like children. A songwriter gives birth to them, feeds them, watches them grow before sending them out into the world. So it’s unfair to abandon them as orphans just because their first experience outdoors might be a traumatic one of being cold shouldered. 

それでも、曲というのは自分が産んだ子供のようなもの。ソングライターとは曲に生を授け、食事を与え、成長を見守り、世に送り出すもの。初めての外の世界で足蹴にされてトラウマを負うかもしれないからって、世に出さずにそのまま孤児として見捨てるなんてフェアじゃない。

 

As a loving parent, Andy brought them all back together, re-Andy-fied them and buffed them up in his home studio, et voila! Here is the first selection of song siblings that resulted from all of this work, four brothers and sisters, happily reunited and presented as a family group aural snapshot for your entertainment and delight.
It was something he had been asked to do throughout the XTC years, but never had the time. 

アンディは子を思う生みの親として、子供達(曲)を全員連れ戻し、再び ”アンディ化”させた。裏庭小屋スタジオで綺麗に磨きあげて、さあ、出来上がり!
これらの作業から生まれた曲の兄弟の最初のセレクションをご紹介。ファンの皆さんに楽しんでもらえるよう、離散された4人兄弟(4曲)の喜びの再会を聴覚的ファミリーフォトに収めてお届け。これは、アンディがXTC時代からずっと頼まれていたことだったが、なかなか時間が取れなかったのだ。

 

 

アップルヴィーナスの5.1版がもうすぐ!サラウンドサウンド鬼才のスティーブン・ウィルソン「XTCがマイ・ビートルズ!XTCは全曲それぞれの楽曲が全く異なる音楽の世界を確立している。それはビートルズがやったことだった」

XTCのアップルヴィーナスの5.1とニューミックスがもうすぐ出る

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XTCのサラウンドサウンドシリーズ、今度はAPPLE VENUS。現在、マルチトラックテープの修復中。終わり次第、お馴染みギミック無しのセンスの良いサラウンドサウンドで数回グラミー候補のスティーブン・ウィルソンが5.1と新しいステレオミックスを作る。スティ−ブン・ウィルソンは筋金入りのXTCファン。最近ポッドキャストでもXTCへの熱い思いを語っている。
 スティ−ブン・ウィルソンとティム・ボウネスが語る:
ノンサッチ

youtu.be

 スティーブン・ウィルソン:

XTCは一度として悪いアルバムを作ったことが無いんです。ノンサッチも素晴らしい。XTCは大抵その時代の音楽には無関心な作品を作り、その次の世代がその良さを認識するということが多かった。ポキュウパイン・ツリーに最も影響を与えたバンドの一つです。ビートルズ世代ではない僕にとってはXTCが”マイ・ビートルズ”なんですよ」

 

XTCは、多様性、音楽性、賢さという点で、ビートルズを含む誰にも負けない作品を作ったんです。彼らの全ての楽曲がひとつひとつ異なる音楽の世界を作り出してます。普通のバンドは大体すべての曲が同じような音楽の世界なのに対し、XTCはどの曲もそれぞれ全く独自の音楽的世界を確立している。これは素晴らしいことです。それはビートルズがやったことなんです。ビートルズが書いた楽曲もすべて1曲づつ音楽的世界が異なっていたんです」

 

XTCの場合、どのアルバムも素晴らしいため、彼らの曲の凄さに慣れてしまいがち。でも、素晴らしいアルバムなので、何年も何年も心に残ります。それで、数年後に彼らのアルバムを改めて聴き直してみたくなり、耳を傾けるんです。すると、その素晴らしさに実にびっくりするんですよ。 僕はこのアルバム(ノンサッチ)のリミックスを担当したんですが、リミックスをしてると、一々”うわー、この曲凄い!”、そして、次の曲も”そうそう!この曲も素晴らしい!”、そして次の曲もという感じで喜びで一杯になりました。この2枚組のレコードには優れた曲が詰まってます!でも、聴き直してみるまでは、ある意味このアルバムも彼らの”優れた作品の連続シリーズのひとつ”という感じでした。XTXは常に素晴らしいアルバムを出すので、僕らはそれを当たり前かのように思ってしまいがちなんです」