XTC - The Man Who Sailed Around His Soul
自分の魂を航海した男
東から西まで 南極から北極まで航海した
舵を取った酔っぱらい船長は自分のエゴだった
「野心」という反逆者が男の理性を全部船小屋に閉じ込めたのさ
自分の心を渡り歩いた男
羅針盤や ガイド 地図も持たずに渡り歩いた
暴かれた本当の自分の醜くさ 冷酷さに
戦慄し 自分自身を非難する
歌う海の妖精サイレン
その美声の響きに惑わされて
海に引きずり込まれる
罪を犯した罰さ
今 男はポツンとひとり座る
ここは居心地が悪くホッと出来ない
皮膚の中身は空っぽ
人生の旅のおみやげを溜めておくだけの袋
自分の魂を航海した男
魂を航海した男
自分の魂を航海した男
また穴ぐらを見つけにきた
そこには以前 いたわりと真実が横たわり
帰航後の生気のない凍った体を暖めてくれた
自分の心を渡り歩いた男
裏切った恋のひとつひとつの出発点から
旅をしなくてはならない運命なんだ
これまでついてきた全ての嘘が
男の腕に刺青されている
海の深い底まで見ようとしたり
あえて覗き見しようとすれば
翼を持った天使さえも
クラゲに刺されるものさ
今 男はポツンとひとり座る
若い血と骨が全てだと実感しながら
探していた宝をやっと見つけた
自分の魂を航海した男