2018年放映の初XTCドキュメンタリーThis Is Pop トレーラーの和訳:マイルス・ケイン「アンディは英国が生んだ最も個性溢れるソングライター!」スティーブン・ウィルソン「ビートルズ以外で幾たびも見事に変貌を遂げたバンドでXTCに匹敵するバンドはいない」
2018年に数カ国で放映されたXTCの初のドキュメンタリーのBlu-ray・DVDの販売を希望する方は署名をお願いします:
"This Is Pop"のトレーラー:
トレーラーの和訳:
アンディパートリッジ:
あーあ、ロック・ドキュメンタリーか。”ロッキュメンタリー”…ああ嫌だ。
退屈な中年ロッカーがツアー中にどんなに大量のドラッグをやったかとか、どんなに大量の女と寝たとかで「最高だったぜ」とか抜かす。
語り手達が長い行列を作って「僕はこのバンドのローディーだった」とか、「私はベーシストのいとこの隣に住んでいた」とか話す。
そして毎回登場するのが、プログレロックバンドの陰気なキーボードプレーヤー。
リック・ウェイクマン(”陰気なキーボードプレーヤー”としてとぼけた演技をする):
はいはい、XTCね。
覚えてるなあ。XTCね。
アンディパートリッジ:
このドキュメンタリーには彼を出さないでくださいよ。
あいつも同じ顔ぶれ、いつも同じ話。絶対にハッピーエンドにならない。いつも仲違いして、いつもお互いを訴えて。メンバーの一人が亡くなる。あるいは二人亡くなる。あるいは全員亡くなる。
お互いに顔も見たくなくなって、あーだ、こーだ。
もう止めろ!
XTCにとって作るだけの価値があるドキュメンタリーとは、そういうロックンロールナンセンスのものではないんです。99%のバンドのドキュメンタリーがそんなものですが。XTCはロックンロールライフにはまっていなかった。僕らはロックンローラーではなかったんです。
XTCが生み出した音楽は穏やかに探索するポップ・ミュージックと言える。ファースト・アルバムも結構な出来だったけど、その後大きく向上していきましたよ。同じようなストーリーを持ってるバンドはあまりいないでしょう。
スティーブン・ウィルソン:
音楽的な進化としては彼らが辿った音楽の旅は並外れています。何度も何度も変貌を遂げていったバンドでビートルズ以外ではXTCに匹敵するバンドはいないでしょう。
彼らは素晴らしいパンクのルーツから全く別の次元まで登り詰めていったんですよ。優れた曲とレコードを作ろうと飛躍的な進歩を遂げたんですね。
マイルス・ケイン:
イギリスが生んだ最も個性溢れるソングライターはおそらくアンディでしょう。(一緒に曲を作った時)彼の手にかかるとメロディーがこうグーンと舞い上がるというか。もう凄いと思いました。
ローリー・ランガン:
XTCの音楽は1曲1曲が全く異なっているんです。アルバムごとに全く異なっているだけでなく。一枚のアルバムをその次のアルバムと異なるものにするだけでも相当難しいのに、彼らはそれを曲毎にやってしまう。それが彼らの存在意義のひとつです。期待されることをあえて絶対にやらないバンドなんです。本当に稀なことですよ。
ジョン・グラント:
XTCはゆったり座ってその素晴らしい音楽性、美しいサウンドとメロディーを存分に楽しめるのが良いですね。最高水準のソングライティングを味わえるんです。