XTC Best Band Ever

XTC is the best band ever. Period.

XTC - The Mayor of Simpleton

XTC - The Mayor of Simpleton

大学とはまったくの無縁

試験を受けたこともないし 学位なんてとんでもない

君の友人達はそれを聞いてなんて馬鹿なんだろうって思ってる

そんなの気にならないよ

確かに 太陽の重量の測り方なんて知らないし

数学なんて関わりたくもない僕は

無知のシンプルトン市長という名にふさわしいかもしれない

でも そんな自分でもたったひとつ知っていることがある

それは 君を愛してるってこと

論理が冷えきって、思考が行き詰ったら

この僕 無知のシンプルトン市長が抱きしめて暖めてあげるよ

脳が配られた場に絶対いたはずがない

君の読んでる難解な本は表紙だけ見て終わり

君の友人達は君のためにならないって思ってる

僕と話してるところを人に見られるのは

確かに 大ヒットの名曲など書けやしないし

クロスワードパズルも一切避けてる僕は

無知のシンプルトン市長という名にふさわしいかもしれない

でも そんな自分でもたったひとつ知っていることがある

それは 君を愛してるってこと

教養がないことは胸張って言えることでは無いが

わかってほしいのは

これが偽りのない自分だよ

頭が良いような振りするなんて無理

そんなこと 賢くなくては出来ない技なのだから

謎解き、問題、駄じゃれもわからない

家のコンピューターにはもうお手上げ

無知のシンプルトン市長という名にふさわしいかもしれない

でも そんな自分でもたったひとつ知っていることがある

それは 君を愛してるってこと

もし感情の根っこがお金なら

僕の心には豊かな金の成る木が立っている

君の友人達はあまりに賢すぎてわからないんだよ

自分たちの心の貧しさを それはずっと変わらないってことを

確かに 一回も受賞したことがないノーベル賞は全部で

何ポンドになるのか知らない僕は

無知のシンプルトン市長という名にふさわしいかもしれない

でも そんな自分でもたったひとつ知っていることがある

それは 君を愛してるってこと

論理が冷えきって 思考が行き詰ったら

この僕 無知のシンプルトン市長が抱きしめて暖めてあげるよ

無知のシンプルトン市長が抱きしめて暖めてあげるよ

無知のシンプルトン市長が抱きしめて暖めてあげるよ

(皆さん シンプルトン市長にご起立を!)

*"Never took a paper":「試験など一度も受けたことが無い」

*"get past the cover of your books profound": "I can't get past the cover of your books profound"-「君の読んでいる本は難解そうなので表紙から先は読む気がしない」

*"it's really unsound": 世間体が悪いって意味。

*"put on an act": 「~であるかのように見せかける」

*"on the run": 「~から逃げ回る」、「逃走中」

*"depth of feeling": 「感情の深さ」

*brainy: 頭脳明晰な。ここでは、「頭でっかち」というような皮肉な意味で用いている。知識の豊かさはあるが、心の豊かさに欠ける人間ということ。

純粋なラブソングだが、ここでアンディが強調しているのは「知識よりも、もっと大事なのは心の豊かさだよ」とのこと。

アンディ:I suppose it's saying that emotion, and the warmth of emotional honesty, is better than some sort of stinging, cold, rather antiseptic brain power. It's better to be not so intelligent and more loving -- quite a simple message.

「辛辣、冷酷で、消毒されたようなブレーンパワーよりは感情、つまり正直な心の温かさの方が優れていると歌っているつもりなんです。知性を溢れさせるより、もっと愛情を溢れさせる方が良いよ、というすごくシンプルなメッセージです」