XTC Best Band Ever

XTC is the best band ever. Period.

2019年アンディパートリッジのインタビュー「大好きなクリス・トーマスもスカイラーキングのプロデュ―サーの候補に挙がっていた。興味深い作品になっていたと思わない?」

そろそろ、このアルバムが似合う季節が近づいてきた。そう、スカイラーキング。アメリカとイギリスのポップゴッドが激突、生を受けた永遠のポップクラッシックアルバム。

2019年のインタビュー:

https://www.udiscovermusic.com/stories/xtc-skylarking-album-andy-partridge-interview/

 

当時、イギリスと日本ではゆるぎないポップバンドの地位を築いたXTCだったが、アメリカでは全くというほど売れなかった。バージンにこの次のアルバムがアメリカで売れなかったら契約を切ると言われプレッシャーを受けていた。バージンはアメリカ受けするアルバムを作るためアメリカ人のプロデューサーの候補のリストを2枚書いてXTCに手渡したという。

 

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 トッド・ラングレンが選ばれたのは、ひとえにトッドの熱烈ファンであるディブの強い押しだった。が、のっけから、トッドとXTCはアルバム制作のやり方で衝突した。

 

アンディ「スカイラーキングは、セニョール・ラングレンが手掛けなければ、まったく異なるスタイルのアルバムになっていたかもね。最初の音符を録音する前から既に曲順が決まってたんだよ。そんなの初めてだ。 通常、僕らはスタジオ入りして、全曲を録音してから、「OK、この中で優れた曲はどれだ?」となるわけ。それで、いくつか選んだ優れた曲の中から、アルバムをオープンする爽快な曲は?、アルバムを締めくくる重厚な曲は?みたいに」

「ところが、スカイラーキングでは、トッドは全てのカセットデモをテープに落として、”一連の旅”を表す曲順が作れるような曲を選んだ。ある一日、あるいはひとつの人生。早朝から真っ暗な夜まで。あるいは子供の一生が野原から始まり、死んで、犠牲のたき火が燃やされ、翌日には新たな生命を告げて終わるまで、あるいは死後の人生が始まるところまで」

「トッドは選んだ全曲を一括でエディットした。僕らはトッドのウッドストックスタジオに行ったわけだ。それでトッドにこう言われた「この曲順で演奏してくれ...」僕らは愕然としたよ。だって、そんなやり方はじめてだったから。最も良くできた子供たち(曲)を選ぶのが僕らのやり方だったんだよ」(注:アンディはいつも自分たちが作った曲のことを”子供”と呼んでいる。)

「当時のスカイラーキングのプロデュ―サー候補の2枚目のリストを最近見つけた。今見ると知ってるプロデューサーの名前がいくつかある。というか、そのうちの一人はアメリカ人ではないんだ。クリス・トーマスだったんだよ。彼がプロデュースを手掛けていたら興味深い作品が出来ていたと思わない?彼の作品が大好き」

 

~続く

 

 

SKYLARKING

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